日曜メッセージ: 「ゼカリヤとエリサベツ: 神の約束を信じる」ルカ1:5-25

クリスマスシーズンに向けて:ザカリアとエリザベスの物語

私たちはクリスマスシーズンに入りました。この時期、クリスマスストーリーに注目していきたいと思います。その始まりに登場するのは、ザカリアとエリザベスという夫婦です。この2人の物語を通じて、私たちの信仰や希望について深く考えていきたいと思います。それでは一言お祈りいたします。

祈り:
神様、あなたの御言葉をこれから学びます。私たちの心の中、そして私たちが暮らすこの世界の暗闇を、あなたの光で照らしてください。この時間をあなたに捧げます。主イエス・キリストの御名を通してお祈りします。アーメン。

ザカリアとエリザベスの忠実さと試練

今日取り上げるのは、ルカの福音書1章5節から7節の箇所です。この箇所には、ザカリアとエリザベスについて次のように記されています。

"ユダヤの大王ヘロデの時代に、アビヤの組に属するザカリアという祭司がいた。彼の妻エリザベスはアロンの子孫だった。2人とも神の前に正しい人で、主のすべての命令と掟を落ち度なく守っていた。しかし、彼らには子どもがいなかった。エリザベスが不妊だったからである。また、2人ともすでに年を取っていた。"

ザカリアとエリザベスは、祭司として神に仕え、忠実に神の掟を守って生きていました。彼らは神の前に正しいとされていましたが、子どもがいないという深い失望を抱えていました。当時の社会では、子どもがいないことは神の祝福を受けていないという見方をされることが多く、それは彼らにとって大きな悲しみであり、試練であったことでしょう。

特にエリザベスは不妊であることが記されています。彼女にとって、これは個人的な苦しみであるだけでなく、社会的な stigma を伴うものでした。それでも、彼らは忠実であり続け、神を信じ、仕えていました。この箇所は、私たちに信仰と忠実さの意味を深く問いかけています。どれほど辛い状況でも、神に従い続ける彼らの姿は、私たちの模範となるものです。

神の計画と天使の訪れ

ザカリアは祭司として神殿での奉仕を続けていました。ルカ1章8節以降には、彼が神殿で香をたいている時、天使ガブリエルが現れた出来事が記されています。

"さて、ザカリアは自分の組が当番で神の前で祭司の務めをしていた時、祭司職の慣習によってくじを引いたところ、主の神殿に入って香をたくことになった。彼が香をたいている間、大勢の民が皆祈っていた。すると主の使いが彼に現れて、香壇の右に立った。これを見たザカリアは取り乱し、恐怖に襲われた。"

天使ガブリエルはザカリアに語りかけ、こう告げます。
"恐れることはありません、ザカリア。あなたの願いが聞き入れられました。あなたの妻エリザベスはあなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。その子はあなたにとって溢れるばかりの喜びとなり、多くの人もその誕生を喜びます。その子は主の前に大いなるものとなるからです。彼はぶどう酒や強い酒を決して飲まず、まだ母の胎にいる時から聖霊に満たされます。"

天使はさらに、ヨハネがメシアの道を備える特別な役割を担うことを告げました。この知らせはザカリアにとって驚きであり、また信じがたいものでした。彼はこう答えます。
"私はそのようなことを何によって知ることができるでしょうか。私は年を取っていますし、妻ももう年老いています。"

ザカリアの疑念に対し、天使はこう言います。
"私は神の前に立つガブリエルです。あなたに話をし、この良い知らせを伝えるために遣わされました。しかし、これらのことが起こる日まで、あなたは口がきけなくなり、話せなくなります。その時がくれば実現する私の言葉をあなたが信じなかったからです。"

神の計画は疑いを超え、信仰を求めるものでした。ザカリアはその場で話せなくなり、沈黙の期間を過ごすことになります。

忠実な祈りと奇跡

ザカリアが神殿で天使に出会った後、家に戻ると、エリザベスは身ごもります。彼女はこう言いました。
"主は今、このようにして私に目を留め、人々の間から私の恥を取り除いてくださいました。"

これはエリザベスにとって、神の祝福と恵みを直接感じる出来事でした。当時の社会的な stigma を打ち破る神の働きを彼女は感謝をもって受け止めます。

ザカリアとエリザベスの物語は、私たちに小さな忠実さの積み重ねが、神の大きな計画の中でどれほど重要であるかを示しています。彼らの祈りと従順は、ただの奉仕に終わらず、メシアの先駆者となるヨハネの誕生という形で結実しました。

私たちへの励まし

この物語は、私たちが日々の生活の中で感じる失望や試練を乗り越えるための励ましとなるものです。ザカリアとエリザベスのように、たとえ結果がすぐに見えなくても、私たちの忠実さと祈りは決して無駄にはなりません。

私たちもまた、神の計画に信頼し、日々の小さな行いを忠実に続けることで、思いがけない祝福と奇跡に出会うことができるのです。どのような困難の中にあっても、神が私たちを見ておられ、最善の時にご自身の計画を成就されることを信じましょう。

祈り:
神様、あなたの計画は常に完璧です。私たちの人生の中で、失望や苦しみを感じることがあっても、あなたを信頼し続けることができますように。待つ間にも私たちを強め、導いてください。主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。