デボーション:魚のお腹にいたヨナ

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カリヒユニオン教会 日語部 デボーション 4月2日

デボーション:魚のお腹にいたヨナ

聖書箇所:ヨナ記1章17節〜2章10節

去年、家族と一緒に近くの図書館で海洋動物の特別展示会に参加しました。そこで、空気で膨らませた、鯨の実物大が展示されていました。この鯨の中に子供と一緒に入り、鯨の器官や骨格を見ることができました。鯨のお腹の中は意外に狭くて、音の反響が大きく、当たり前ですがとても暗かったです。この体験は大きな魚に飲み込まれたヨナのことを思い出させました。ヨナが三日三晩、魚の腹の中にいた時の経験は似たようなものだったでしょう。狭くて、暗くて、怖かったと思います。

ヨナが魚の腹の中にいた三日三晩、何をしていたでしょうか?ヨナは神に祈りました。「ヨナは魚の腹の中から、自分の神、主に祈った。」(ヨナ記2章1節)このような悲惨な状況な中で、ヨナは一体何を祈っていたのでしょうか。

ヨナの祈りを読むと少し驚きます。「苦しみの中から、私は主に叫びました。 すると主は、私に答えてくださいました。 よみの腹から私が叫び求めると、 あなたは私の声を聞いてくださいました。」(ヨナ2章2節)ヨナは神に感謝の祈りを捧げます。船から海に投げ捨てられ、魚に食べられてしまったのに神に感謝の言葉を語っています。それは、普通に考えればありえない事ではないでしょうか。ヨナは「なぜ私はこんな状況に置かれるんだ!」、「私はこれからどうしたら良いのか!」と神を疑うこともできたのです。しかし、試みの中、先が見えない中、闇と恐れ、そして苦しみの中、ヨナは神に「ありがとう」と語りました。

そして、ヨナは新しく神に献身して語ります。「もう一度、私はあなたの聖なる宮を 仰ぎ見たい」、「私は、感謝の声をあげて、 あなたにいけにえを献げ、 私の誓いを果たします。」ヨナは試みの中、神の素晴らしい忠実性と愛を思い出し、誉れと栄光を神に帰します。このヨナのお話から、どのような事が学べるでしょうか?

ヨナのように大きな魚に飲み込まれたわけではありませんが、新型コロナウイルスの影響で自宅待機中で同じような状況にいる私たちにヨナは素晴らしい模範を表しています。試みの中、ヨナと同じように行動できるために四つのポイントを挙げます。

  1. 試みの中でも、神に祈る。

  2. 状況がどれだけ悪くても神に感謝の祈りを捧げる。

  3. 神の忠実性と愛を改めて心に留める。

  4. 神の助けと救いを期待する。

毎日の生活が主に守られ、主のうちに留まり、賛美と誉れを神に捧げることができますように!