デボーション:「受難日に備えて」(鈴木洋吉先生)

alicia-quan-kBybHJ3CEWI-unsplash.jpg

デボーション:「受難日に備えて」(鈴木洋吉先生)

英語ではGood Friday、日本語では、受難日。ずいぶん違いますね。そこで、なぜ、イエスが十字架の死をとげた金曜日が、Goodと呼ばれているのかを調べてもらったら、昔はgood は聖holy と同意著語だったそうです。実はカトリック教会では「聖金日」と辞書にはありました。ちなみに同じ質問をした人の数は2,470億だそうです。

有名な、イエス様の十字架上での最後の7つの言葉がありますが、6つめは「完了した」(It is finished)です。ヨハネ19:30節「イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、『完了した』と言われた。そして、頭をたれて、霊をお渡しになった。」その時マルコの15章38節によりますと、神殿の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。神の聖座と礼拝者を隔てていた幕「罪」がイエスの「完了した」で、完全に取り消されたのです。罪の支払いの終わりを宣告しました。ですから、Good Friday と宣言出来ます。福音 良きおとずれ「 この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。」

今のコロナ疫病が、一日も早く、終わりを告げるのを私達は、「自宅滞在」で、望みと期待をもって待っています。それこそ、終り、が、来るとしたら、それは、言うまでもなくgood newsですね。

十字架上の「完了した」と宣言出来た背後には、私達には想像できない決意と苦しみがあっての事です。罪なき者が罪となるには、あのゲッセマネの苦しみの祈り、決意が示しています。医者ルカによる、キリストの苦しみです。 22章42節「父よ。みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、みこころのとおりにしてください。」22章43節「すると、御使いが天からイエスに現れて、イエスを力づけた。」22章44節「イエスは、苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように地に落ちた。」

イエス様は十字架の死を前にして、弟子達を前にして父なる神に言いました。「あなたがわたしに行わせるためにお与えになったわざを、わたしは成し遂げて、地上であなたの栄光を現しました。」信徒の模範パウロの言葉「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。」

「自宅滞在」で、ますます、神との交わりを深め、聖書になじみ、励ましと取り成しの祈りで、信仰生活を「成し遂げる」よう、励みましょう。